松永 豊和
Toyokazu Matsunaga

 一見するとバラバラの被写体が写っているが、ここでは個々の被写体ではなくその画面全体から伝わる感覚や雰囲気を味わってほしい。荒涼感、寂寞感といったものが感じられないだろうか。作者の心の中を表す心象風景といったもので、被写体の魅力よりももっと作者の内面的な感情を伝えようとした労作。一つ一つの写真からこちらにひき起こされるイメージがどう繋がっていくかを感じてほしい作品。こういった作品は教室やコンテストといった場ではなかなか正当な評価は得られにくい傾向があるが、今回は評価を得て入賞した。(記 奥勝浩)


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