牛島 麻理
Mari Ushijima

 展示当日のアンケートではこの作品に圧倒的に票が集まった。今は一人で暮らす作者が、今も家族の住む実家を見つめた作品。
 暗い廊下に光がこぼれる部屋、何年にもわたって家族の手が触れ痛んだふすま、そこにいつも「有る」ことが当然で、以前は何も意識しなかった家とモノたち。それらのものを家を離れて、改めてファインダー越しに見つめることで自分と家族とのあり方を見つめ直すきっかけになったのではないだろうか。
また、それらの写真を文字も含めて斬新なレイアウトで見せてくれたことには評価が高かった。 (記 奥勝浩)


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