2003年10月11日に、(株)フジカラーイメージングサービス福岡事業所(略称: F.I.S.)の御好意により、現像所内の見学とRPプリントセミナーを開催できました。

 当日は午後3時に福岡市南区清水のF.I.S.福岡事業所に教室の生徒さん約30名が集まりました。
2階会議室での簡単な挨拶と、当日の進行役をして下さったF.I.S.の藤堂さんからの説明を聞いた後さっそく1階の現像所内を案内して頂きました。

 現像所内に入ると「暗室」というイメージには程遠い、明るく、モニターがずらりと並んだ室内に一同驚きました。F.I.S.生産部の小森田さんが丁寧に処理行程と機器類を説明して下さって、高度にO.A化された素晴しいシステムに驚くばかりでした。

 約1時間半の現像所探検を終え、2階会議室に戻ると今度は、指名してのプリント待ちの行列ができるほどの名プリンター道園さんによるRPプリントの説明、レーザープリントとRPとの比較説明。
続いてフジフィルムの河原さんによる今後のイベント構想。山崎フォトハウスの山崎さんによる新しいパネルや額縁の紹介。F.I.S.の木下さんからスクラップブッキングという新しい写真の楽しみ方とその素材やツールの説明などをうかがうことができました。

 お話をして下さったのはいずれも各分野の福岡での第一人者と呼ばれる方たちばかりで、あっという間に予定の3時間が過ぎ、非常に有意義なイベントでした。

F.I.S.コンシューマフォト営業グループ
主任 藤堂正寛氏
富士写真フィルム(株)
福岡営業所イメージング
ソリューショングループ
河原洋氏
F.I.S.生産グループ
小森田氏
F.I.S.生産グループ
主任 道園広治氏
山崎フォトハウス
山崎敬司氏
F.I.S.生産グループ主任
スクラップブッキングインストラクター
木下かおり氏
今回のイベントのきっかけを作って下さった、F.I.S.社員で教室
Forum在籍中の帆足和寛さんとF.I.S.福岡事業所のみなさんには改めてお礼を申し上げます。 FCPC写真教室代表 奥 勝浩


では当日の様子を御覧ください。(撮影: 奥勝浩、*印撮影: 浦瀧恵美子)
プライバシー保護のため一部の画像にモザイク処理をしています。

■現像所内
初めて入る現像所の内部。
あまりにも明るく、沢山並んだコン
ピューターとモニターに驚いた様子。
フィルム現像機。想像よりも大きな
ものでした。
処理工程に沿って丁寧に解説をして
下さった小森田さん。言葉の端々に
責任感と技術者としての自信が感じ
られました。
目にも止まらぬ早さで処理をす
るポストカード関連の機器類
6コマごとのネガもすごいスピードで
ネガカバーに入っていきます。
いろんな機械を実際に動かして見せて
くださいました。*
上の写真中央(矢印)が今回のきっかけと
なった帆足和寛さん、教室Forumに
在籍中です。
フィルムハンガーにぶら下げて現像
されます。
プロプリント用のプリンター。ちょっと
暗い部屋に設置されていました。
手焼き用暗室。引き伸ばし機もキー
ボードで操作します。*
大型プリントの現像機。中は完全暗黒で
すが赤外線カメラでモニターできます。
プロプリントのスポッティング。熟練
した人の手作業です。
画像データのネットワーク機器。
扱う画像はテラ単位だそうです。*


■会議室にて
道園さんによるRPプリントの解説。
豊富な作例でレーザープリントとの比較
なども見せて頂きました。みんなの目が
真剣です。
河原さんからの
今後のイベントの
お話も展開が楽しみです。
山崎さんによる、平面性を追求した新しい展示方法や額縁の紹介。
木下さんによる写真の新しい楽しみ方、
スクラップブッキングの紹介。
今後ブームになるかも。
藤堂さんによるTシャツなどへのプリント
の例。アイロン転写とは違って有害なガスが出ず耐久性も高いそうです。
あっと言う間の3時間の間、興味深々なお話ばかりで充実したイベントでした。

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